こんにちは黒部です。
今回は大手メーカに勤務する機械設計エンジニアの私が、上司から言われてタメになったことを一つ紹介します。
機械設計に限らず理系の仕事に就いて、自分の意見をあまり言えない人にとって成長のヒントになるかなと思います。
技術の話に上下関係は無い【成長のヒント】

私が新卒入社した頃は、
割と上司や先輩に反論しない新人エンジニアでした。
技術的な議論の場においては
上司「黒部君、ここはこうだよ」
黒部「そうですか、すぐ直します!」
この時の僕の考えは
『上司がそう言うならそうなんだろうな。』
という一種の思考停止状態でした。
そんな僕に上司が、
と仰ってくださり、
今思えばそこから急成長し始めたと思います。
この言葉について僕なりの考えをお伝えします。
自分の意見には価値があると考えよう

まず前提として、総じて理系の仕事というのはクリエイティブなことが多いです。事務作業と違って、試作や実験を経て初めて分かる事も多いです。
全ての事象の理屈と結果が分かっていればエンジニアという職業の価値は下がります。
現時点で正解が分からない、物理的な事象に対してアプローチをしていくので、上司や先輩も全て分かった上で仕事をあなたに振っているわけでは無いのです。
上司はあなたに仕事を振ったあとに、あなたがどれだけのことを考えて、自分が知りえないデータ、ノウハウ、理論を導いたかということを知りたがっています。
自分の知識と経験から、「こうじゃないの?」という質問に対しあなたの技術的考察、意見、反論を期待しています。(パワハラ上司は別ですが)
この点を踏まえると意見には価値がありますね。
与えられた仕事に対し、その領域では自分が一番詳しいんだという気概を持ちましょう。
理屈は変わらない

更に言えば、上司や先輩でも間違えることもあるし、割と適用に「こうなんじゃない?良く分からないけど。」というスタンスで話すことだってあります。
実際に過去の私の上司でそういう人もいました。
上司や先輩が何と言おうが物理的現象、理屈は変わることはありませんので、あなたがしっかりと理屈で考えて間違っていると思ったことはしっかりと否定をし、説明をする必要があります。
上司が私に言ってくれた『技術の話に上下関係は無い』の意味はこういうことです。
オームの法則 V=IR (電圧=電流値×抵抗)
を上司が間違えてV=I/Rといった所で
オームの法則は覆りません。
大切なのは与えられた仕事の最高責任者を上司にせず、自分にするということだと思います。
結論、全て自責で考えると成長する

上司が先輩がこう言ったから。
で仕事を進めていては成長しません。
『何があっても全て自分の責任』くらいに考えて仕事をしましょう。
機械設計者であれば図面の寸法や公差の全ての数値に責任を持ちましょう。
上司や先輩に何を言われても関係ありません。全て自分の責任と考えれば、理屈で考えて正しい選択をする必要があるので、自分で考えることが増え、仕事の密度が上がり、勉強をするようになり、成長します。
おわりに
これで、技術の話に上下関係は無い【成長のヒント】は終わりです。
上司や先輩に臆せずどんどん意見を言いましょう。
久々の雑記記事でしたが、時々こういった記事も書きたいと思います。
ツイッターのフォローもお願いします。